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クレジットは「低い」のではなく「無い」。ゼロから積む順番Your credit is not low, it does not exist — building a US credit file from zero, in order
最終更新: 2026年7月5日 | 最終確認: 2026年7月28日 | YO-MIDOKORO編集部 | 約6分

米国で過去の信用履歴やauthorized userとしての履歴がない人は、通常、算出可能な信用情報がありません。セキュアードカードで履歴を作り、レポートの誤りを直し、スコアが算出されるまで待つ。この三段の順番だけ押さえます。
銀行口座が開けても、クレジットカードで同じ壁にぶつかります。ただし壁の性質はまったく違う。ここで理解しておきたいのは、米国で過去の信用履歴やauthorized userとしての履歴がない人は、通常、算出可能な信用情報がありません。スコアが低いのではなく、そもそも算出のもとになる記録がない、ということです。日本で積んだ信用は、アメリカの3大信用情報機関のファイルへ自動的に移ってはくれません。ゼロからの積み上げになります。
入口はセキュアードカード
積み上げの入り口が、セキュアードカード(担保付きカード)です。仕組みはシンプルで、デポジットを預けると、それを担保に利用枠が立つ。使って毎月きちんと返す——その履歴が信用情報機関に報告され、スコアが育っていきます。デビットやプリペイドと違い、ちゃんと「クレジット」として記録されるのがポイントです。
なおデポジット額と利用枠は、必ずしも同額ではありません。たとえばCapital One Platinum Securedは、審査結果により$49・$99・$200のいずれかのデポジットで、初期利用枠は最低$200から始まります(Capital One - Platinum Secured)。カードごとに設計が違うので、申し込む前にそのカードの条件を見てください。
2026年時点で、新規移住者に使いやすいとされるのは次のあたり。
| カード | 公式ページの記載 |
|---|---|
| Capital One Platinum Secured | 年会費$0・3大信用機関に報告。Capital OneはITINでの申込を一般に案内 |
| Bank of America Secured | 商品は継続。ITINでの申込可否は公式ページで確認できず、支店に要確認 |
| Firstcard | SSNがない場合にパスポート等で申し込む導線あり。ただし公式ページ間で必要書類の記載に幅があるため、申込ページで要確認 |
この表は「公式にこう書いてある」までで、審査に通るかは別の話です。
セキュアードカード以外にも、クレジットビルダーローンや、家賃・公共料金の支払いをスコアに反映させる報告サービスなど、履歴を作る手段は複数あります。どれがどう効くかは、報告先の信用情報機関や自分の状況によって変わります。
スコアを見る前に、レポートを見る
ここで多くの人が取り違えるのが、Credit ReportとCredit Scoreは別物だということ。レポートは支払い履歴・口座・借入・延滞といった記録そのもので、スコアはその記録から計算された点数です(CFPB - Credit reports and scores)。点数を上げたいなら、まず元になっている記録を見るのが順番として正しい。
レポートは、法律で無料取得が保証されていて、その唯一の公式サイトが AnnualCreditReport.com です(CFPBもこのサイトを案内しています)。法律が保証するのは各社12か月に1回の無料取得。ただしEquifax・Experian・TransUnionの3社は、それを上回る週1回の無料オンライン確認を提供しています——同サイトのトップに "Free weekly online credit reports are available from Equifax, Experian and TransUnion." と明記されています(2026年7月26日確認)。これは法律の義務ではなく3社の自主提供なので、条件が変わる可能性はあります。実際の取得可否はサイトで。CFPB - How do I get a free copy of my credit reports? / AnnualCreditReport.com。ただし無料なのはレポートであって、スコアが必ず無料で付いてくるわけではありません。ここも紛らわしい。
そして渡米直後にレポートを開いたら、点数を探すより先に誤りを探してください。名前・生年月日・住所が違っていないか。自分が開けた覚えのない口座が載っていないか。払ったはずの支払いが延滞になっていないか。閉じた口座がまだ生きていないか。渡米直後は名前の表記ゆれ(ミドルネーム、ローマ字綴り)や短期間の住所変更が続くので、名前の綴りと住所が正しく載っているかは特に丁寧に見てください。
誤りが見つかったら、CFPBは信用情報機関と、その情報を報告した会社の両方に訂正(Dispute)を申し立てるよう案内しています(CFPB - How to dispute an error on your credit report)。片方だけだと直りきらないことがあります。
どれくらいで形になるか
FICOスコアが算出されるには条件があります。6か月以上開設されている口座が最低1つあり、直近6か月以内に信用情報機関へ報告された口座があること(そして本人死亡の記載がないこと)。myFICOが公式に挙げている要件です(myFICO - FICO Score Requirements)。この2つは同じ口座で兼ねてもいいし、別々の口座で満たしても構いません——myFICOはそう書いています。ここで効いてくるのが2つめの条件です。要件は「使うこと」ではなく「信用情報機関へ報告されていること」。CFPBは、貸し手にすべての信用情報機関へ報告する義務はないと説明しています。報告しないカードや、審査で見られる機関に報告していないカードなら、半年使ってもそのファイルでは条件を満たしません。申し込む前に「3つの信用情報機関すべてに報告するか」を確認してください。報告されるカードなら、1枚を半年持つだけで両方そろいます。つまり、最初のカードを持ってから半年は、スコアが付くまでの助走期間だと思っておく。他のスコアリングモデルにはもっと早く付くものもありますが、住宅や車の審査で見られるのはたいていFICOです。
そこから先に何か月かかるかは、利用率、支払履歴、申込の回数、口座の構成で変わるので、公式な標準期間というものはありません。焦って何枚も申し込まず、一枚の支払いを続けて管理するところから始めてください。
順番だけ、最後にもう一度。3つの信用情報機関すべてに報告するカードを一枚持つ。毎月使って全額返す。一定期間の履歴ができるとスコアが算出されるようになります(審査に通るかどうかは、そこから先、各社の基準で決まります)。信用は、時間をかけた人にだけ積み上がる資産です。早く始めた分だけ、先で楽になります。
※この記事は一般的な情報提供です。 個別の医療・法律・税務・移民・保険・金融に関する助言ではありません。制度・料金・要件は変わることがあり、実際の手続きや判断の前に、医師・弁護士・CPA(会計士)・各公式窓口など専門家にご確認ください。