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ベガスは、全米屈指の「国立公園の玄関口」——車で行ける絶景7か所Las Vegas is one of America's great national park gateways — seven drives from Zion to Death Valley
最終更新: 2026年7月7日 | 最終確認: 2026年7月31日 | YO-MIDOKORO編集部 | 約8分

ラスベガスの本当の贅沢は、カジノより外にあるかもしれません。車で1〜5時間の範囲に、Zion・Grand Canyon・Death Valleyがまとまっている。距離・料金・ベストシーズンを一枚にまとめました。国立公園以外の、近郊の自然スポットも含みます。
ラスベガスに住んでいて、一番もったいないのは「街の中だけで完結してしまう」こと。実はこの街、主要な国立公園が車で行ける範囲にまとまっています。1〜5時間の円を描くと、その中にZion、Grand Canyon、Death Valleyが同時に入る。
週末にふらっと、あるいは日本から家族が来たときの一日。行き先の当たりをつけられるよう、近い順に距離・料金・ベストシーズンを並べます。7か所のうちValley of Fireは州立公園、Red Rock CanyonはBLM(土地管理局)の管理地で、国立公園ではありません(料金の仕組みも、使えるパスも違います)。
車で行ける絶景、近い順
| 行き先 | 片道時間 | 入園料 | ベストシーズン |
|---|---|---|---|
| Red Rock Canyon(BLM) | 約30分 | 車$20+予約$2 | 秋〜春(夏は早朝のみ) |
| Valley of Fire州立公園 | 約1時間 | 車$15(NV在住$10) | 秋〜春 |
| Death Valley国立公園 | 約2〜2.5時間 | 車$30(7日間) | 冬〜春(夏は危険な暑さ) |
| Grand Canyon West(ワラパイ族運営) | 約2.5時間 | $59〜99(1人単位、Skywalkは券種による) | 通年 |
| Zion国立公園 | 約2.5時間 | 車$35(7日間) | 春・秋 |
| Bryce Canyon国立公園 | 約4.5時間 | 車$35(7日間) | 初夏〜秋(冬は雪) |
| Grand Canyon南リム | 約4.5時間 | 車$35(7日間) | 通年(南リム) |
表の見方を3つ補足します。国立公園4か所(Zion・Bryce・Grand Canyon・Death Valley)の入園料は、車1台7日間ぶんの額です。私用・非商用の車1台とその全乗員が含まれますが、無制限ではありません——グランドキャニオンの料金ページは「定員15人までのパッセンジャーバンまで」とし、それより大きな非商用の団体は別料金、商用団体はそもそも車両単位の券を使えないとしています。グランドキャニオンの場合、歩き・自転車で入るなら1人$20(15歳以下は無料)、バイクは$30です(個人・バイク単位の料金は園ごとに違うので各公式で)。
時間指定の入場予約が要るのは、7か所のうちRed Rock Canyonだけ(10〜5月)。国立公園4か所は入園そのものに予約は不要です(Zionのエンジェルスランディングのように、特定のトレイルに別途の許可証が要る場所はあります)。
在住者割引があるのはValley of Fireだけで、ネバダ在住なら車$15が$10になります。国立公園側に州民割引はありません——ただし年間パスの価格が米国居住者$80/非居住者$250と分かれているので、実質そこが「在住者の得」になります。
料金・予約制度は改定されやすい項目です。この表は2026年7月時点の額として使い、行く前に各公式でご確認ください。
それぞれの顔
Red Rock Canyon は、街から一番近い赤い岩の渓谷。30分で着くので、朝の散歩感覚で行けます。10〜5月は時間指定の入場予約が要るので、公式サイトで枠を取ってから。
Valley of Fire はネバダ最古の州立公園。燃えるような赤い砂岩と、映画のロケ地にもなった奇岩群。1時間でこの非日常に届くコスパは、近郊で随一です。
Death Valley は「死の谷」の名の通り、夏は世界最高クラスの気温(50℃前後)になります。行くなら冬から春。逆にその季節は、塩の平原や砂丘が驚くほど穏やかで美しい。夏場は日中の外出そのものが命に関わるので避けてください。
グランドキャニオン国立公園の入り口は、南リムと北リムの2つです。一番近いWest(Skywalk)は2.5時間で着きますが、国立公園の一部ではなく、ワラパイ族(Hualapai Tribe)が運営する部族地で、入園料もパス(America the Beautifulは使えません)も国立公園とは別体系です。ガラスの展望橋Skywalkが名物ですが、一般入場券(General Admission)だけではSkywalkに乗れず、Skywalkを含む上位の券種を別途買う必要があります。NPSはHualapaiの読みを「WALL-uh-pie」と表記しています。なおハバスパイ族(Havasupai Tribe)は別の部族です。こちらはNPSの別ページで案内されていて、峡谷の中のスパイ村とハバス滝が知られる場所。車では行けず、日帰りハイキングは禁止、全員に予約が必要という、まったく性格の違う行き先です。名前が似ているので混同しないでください。王道の景色を見るなら 南リム(4.5時間・通年)。北リム は標高が高く、例年おおよそ10月中旬〜5月中旬は雪で閉鎖です。加えて2025年7月のドラゴンブラボー火災で、グランドキャニオン・ロッジやビジターセンターを含む約70棟が焼失しました。2026年5月15日に再開し、ハイウェイ67やケープロイヤル、ポイントインペリアルへの舗装路はすべて通れます。ただし2026年シーズンは北リムのどこにも飲料水が出ません——水は全部持って上がってください。行く前にNPSの北リム状況ページで最新の開園状況を確認を。
Zion は、そびえる岩壁の間を歩く体験型の公園。春と秋がベスト。混雑期はシャトルバス制で、公園内に泊まると朝夕の光を独り占めできます。
Bryce Canyon は標高約2,700m。フードゥーと呼ばれる無数の石柱が並ぶ景色は唯一無二。高地なので夏でも涼しく、逆に冬は雪。Zionとセットで一泊すると回りやすい距離です。
賢く回るコツ
国立公園を年に3回以上行くなら、America the Beautiful 年間パス が効きます。米国居住者は$80、米国非居住者向けは$250(2026年1月から。詳しくはザイオンとブライスを1泊で)。Zion・Bryce・Grand Canyon・Death Valleyなど全米の国立公園が1台の車で入り放題。2〜3か所回れば元が取れる計算です(※Valley of Fireはネバダ州立公園なので対象外ですが、Red Rock CanyonはBLM=連邦の管理地なので、このパスでScenic Driveの入園料をカバーできます。時間指定予約の対象期間〈10〜5月〉は別途$2の予約手数料が要ります)。62歳以上には年間$20と生涯$80のシニアパスもありますが、買えるのは62歳以上の米国市民または永住権保持者だけ(NPSの解説文は "US citizens and permanent residents ages 62 and older")。申請時に年齢と、市民権または居住資格の証明を求められます——州の運転免許証を持っているだけで通るとは限らないので、該当しそうな人は窓口で確認してください。日本から来る親には使えません。
そして2026年からの重要な変更を1つ。日本から来た家族(米国非居住者・16歳以上)は、入園料に加えて1人$100の加算がかかるようになりました。商業ツアーで入園する場合も対象です。
対象は指定された11公園だけ。Acadia、Bryce Canyon、Everglades、Glacier、Grand Canyon、Grand Teton、Rocky Mountain、Sequoia & Kings Canyon、Yellowstone、Yosemite、Zion です。ベガスから行き先になるのはGrand Canyon・Zion・Bryceの3つで、Death ValleyとLake Meadは入っていません。
ここがベガス在住者に効くところで、America the Beautifulパスの名義人が同乗していれば、同じ私用車に乗っている全員の入園料と$100加算がカバーされます(1人あたり料金の場所では、本人+大人3人まで)。名義人が運転している必要はありません——要るのは、名義人がその場にいて、パスと写真付き身分証を提示できることです。居住者向けの$80パスでも同じです。日本から2人来るなら$200の加算か、$80のパス1枚か——計算するまでもありません。
居住者かどうかは書類で確認されます。米国パスポート、州発行の運転免許証か州ID、グリーンカードのいずれか。ネバダの免許証があれば居住者として$80のパスを買えます。
国立公園の無料開放日(2026年は10日)も、対象が米国市民・居住者のみになりました。非居住者は開放日でも入園料と加算を払います。詳しくはグランドキャニオンは2か所あるで。
季節は「夏を避ける」が基本。ベガス周辺の低地(Death Valley・Valley of Fire・Red Rock)は夏の日中が危険な暑さです。行くなら早朝、水は多めに、車のガソリンとエアコンにも余裕を。逆に高地のBryceは夏がベスト——同じ「夏」でも、標高で正解が真逆になります。
日帰りで無理なく行けるのは、Red Rock・Valley of Fire・Death Valley・Grand Canyon Westあたり。Zion以遠は一泊すると、朝夕のいちばん美しい時間に立ち会えます。
次回は、この絶景をもう一歩楽しむための「ベガス周辺のキャンプ場」。気温の目安、料金、予約サイト(Recreation.gov)の使い方まで、はじめての一泊アウトドアを段取りします。
旅行の全体像(ショー・ツアー・ホテル・空港からの移動・チップ)は、ラスベガス旅行ガイドに1ページでまとめてあります。
※この記事は一般的な情報提供です。 料金・営業時間・予約要件・道路や天候の状況は季節や年によって変わります。お出かけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。