交通 →Traffic → 今週号:This issue: 2026年8月3日(月)

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ラスベガスから日本へ、直行便はまだない——乗り継ぎで二度手間にしない空港の選び方There is still no nonstop from Las Vegas to Japan — choosing a connection that does not cost you a second day

往路は通り抜け、復路は入国からやり直し。帰りの乗り継ぎは3時間以上を推奨(本文より作図)
往路は通り抜け、復路は入国からやり直し。帰りの乗り継ぎは3時間以上を推奨(本文より作図)

LASから日本に無着陸の直行便はありません(2026年7月時点)。必ず一度は乗り継ぎます。どこで乗り継ぐか、帰りに何時間空けるか。この2つを外さなければ、里帰りの移動はぐっと楽になります。

里帰りの航空券を取ろうとして、最初につまずくのがこれです。ラスベガス(ハリー・リード国際空港/LAS)から日本へ、無着陸の直行便は今のところありません(定期便の話です。イベント時の単発チャーターは別)。成田・羽田・関西のどこへ向かっても、必ずアメリカ国内などで一度乗り継ぎます(Google FlightsのLAS–東京でも「Stops: 0」の便は出てきません)。

だから航空券選びは「どの便が安いか」より先に、どこで乗り継ぐかで決まります。先に結論から書きます。

  • 東京へ:まず SFO(サンフランシスコ)と LAX(ロサンゼルス)を比べる。次に SEA(シアトル)
  • 関西へ:LAX–KIX の JAL、SFO–KIX の United を優先
  • 一括発券を最優先:同じ航空連合かどうかより、単一の通し航空券として発券されているかが効く。予約番号(PNR)が1つでも、中身は別々の航空券に分かれていることがあるので、「単一の通し航空券か」「乗り継ぎ保証があるか」「荷物は最終目的地まで預けられるか」を航空会社に確認する
  • 帰りの乗り継ぎは長めに:最初に着くアメリカの空港で入国・荷物受け取りが入るので、3時間以上みておく

どこで乗り継ぐ? ルート早見表

総所要時間は LAS 出発から日本到着までの往路の目安です。航空会社が保証する時間ではなく、乗り継ぎに余裕を持たせた編集部の推計です。曜日・季節で便は変わります。

経由地日本への直行組み方の例往路の目安乗り継ぎの目安
SFO羽田・成田・関西ありUnited + ANA/United が組みやすい。関西は United東京 14〜18時間同一券2〜2.5h/別切り3.5h以上
LAX羽田・成田・関西あり羽田は ANA/JAL/AA/Delta など、成田は ANA/JAL など、関西は JAL東京 14〜18時間/関西 15〜20時間同一券2.5〜3h/別切り4h以上
SEA羽田・成田あり(関西なし)Delta などで羽田、Alaska+JAL で成田東京 15〜19時間同一券2〜2.5h

補足を2つ。SEA(シアトル)は関西行きの直行がなく、東京行き向きです。そしてSIN(シンガポール)経由は、LAS からシンガポールへの直行がなく2回乗り継ぎの大回りになるので、特別な理由がなければ避けます。

上の表は組み方の代表例で、就航社の全列挙ではありません。ZIPAIR などのLCCが入る路線もあります。「どの航空会社がどこを飛んでいるか」は各社の公式スケジュールが一次情報です。時刻・便数・就航社は改定されるので、実際に取るときは Google Flights で経由地と「Stops」を必ず見てください。

乗り継ぎの実務——LAX と SFO はこう違う

日本へ向かう往路

アメリカには日本のような「出国審査」がありません。LAS で荷物が日本まで通しでタグ付けされていれば、乗り継ぎ空港では荷物を受け取らずゲートへ移動するだけです。LAS のカウンターで、荷物タグの最終地が「HND」「NRT」「KIX」になっているかを必ず確認してください。別々に買った航空券(別切り)は、航空会社間に荷物の通し預け入れの取り決め(インターライン協定)がない限り、乗り継ぎ空港で荷物の受け取り・再チェックイン・保安検査をやり直すのが原則です。同じ航空連合内の提携便同士など、取り決め次第では別切りでも荷物が最終目的地まで通しで預けられる場合があるので、出発前にカウンターで確認してください。

空港の作りも違います。SFO は国内線を降りたあと、保安検査エリアの中を歩いて国際線ゲートまで行けます。TSA をもう一度通る必要が基本ないので、乗り継ぎが分かりやすい。LAX はターミナルが広く、端から端(T1〜T8)まで約2マイルあり、航空会社によってターミナルが離れます。特に United 便で着いて ANA(TBIT=トム・ブラッドレー国際線ターミナル)へ移る組み合わせは移動が長く、短い乗り継ぎは避けたいところです。

日本から戻る復路が、本当の関門

帰りは往路より手間がかかります。最初に着いたアメリカの空港で、いったん全部やり直しになるからです。

  1. アメリカの入国審査
  2. 預けた荷物の受け取り
  3. 税関を通る
  4. 荷物をもう一度預ける
  5. TSA の保安検査
  6. LAS 行きの国内線へ移動

荷物が LAS まで通しでタグ付けされていても、最初のアメリカ到着地で一度受け取るのが原則です(米国税関・国境警備局(CBP)の案内。事前入国審査など一部の対象便では省略されることもありますが、日本発の通常便はこの前提で組んでください)。ここを短い乗り継ぎで組むと、入国審査の行列だけで次の便に間に合わなくなります。復路は LAX・SFO・SEA いずれも3時間以上、子連れや繁忙期なら3.5〜4時間を推奨します(制度上の最低乗継時間ではなく、入国審査の混雑を踏まえた編集部の目安です)。

相場と、いつ買うか

特定の便の見積もりではなく、公開データを合わせた記事用の目安です。

LAS–東京(往復・エコノミー)

  • 閑散期・セール水準:おおよそ $650〜$900
  • 現実的によく見る帯:おおよそ $900〜$1,400
  • 繁忙期・フルサービス便:$1,200〜$1,800超
  • 参考に、KAYAK の月別平均は2月 $679、7月 $1,202、12月 $1,201。

LAS–関西(往復・エコノミー)

  • 幅が広く、確認時の表示では $660〜$2,100 の開きがありました(9月の表示例は $660〜$940)。
  • $1,000 を切れば比較的強い価格ですが、乗り継ぎ回数と預け荷物の料金を必ず確認してください。

いつ買うか。通常期は 4〜5か月前から価格通知を設定し、遅くとも6〜12週間前には決めるのが無難です。年末年始・お盆・ゴールデンウィークは、安くなる時期の確実な統計がないため、6〜9か月前から見張り、3〜6か月前までに押さえるのを目安に。これは「最安を当てる」ためではなく、良い乗り継ぎと座席を確保するための保険です。

マイル・航空連合・荷物

  • スターアライアンス:United + ANA
  • ワンワールド:American/Alaska + JAL
  • スカイチーム:Delta

ただし、同じ航空連合だから自動で乗り継ぎ保証や荷物の通し(スルーバゲージ)になるわけではありません。同じ予約番号(PNR)の中に、実は別々の航空券が入っていることもあります。効くのは「LAS から日本まで単一の通し航空券として発券されているか」「乗り継ぎ保証があるか」「荷物が最終目的地まで預けられるか」で、迷ったら航空会社に直接確認するのが確実です。現金価格が跳ね上がる年末年始や、片道だけ日程が決まっているときは、マイル(特典航空券)が使いやすい場面です。

やりがちな失敗

  • 便名だけ見て直行だと思い込む。「AA◯◯便」「JAL◯◯便」と1つの便名でも、途中で乗り継ぐ便があります。便名ではなく「Stops: 0」で確認する。
  • LAS–LAX区間だけ別の格安航空で買う。遅れたときの国際線への振り替え保証も荷物の通しもありません。使うなら4時間以上、できれば前泊。
  • 成田着の便と羽田発の国内線を「東京での乗り継ぎ」と考える。羽田〜成田はバスだけで約65〜85分。別空港移動は乗り継ぎになりません。
  • 帰りも行きと同じ感覚で短い乗り継ぎにする。復路は入国・荷物受け取り・再預けがある別物です。

CESの時期だけ、直行便が飛んだと報じられたことはある

常設の直行便はありませんが、2026年1月のCES(世界最大の家電見本市)に合わせて、American Airlines が LAS–成田を1日1往復、期間限定で運航すると報じられました(LAS発は1月2〜11日、成田発は1月3〜12日。機材はボーイング777-200ER。TRAICYの報道による。2025年6月時点の計画報道で、実際の運航実績はこの記事では確認していません)。実際に運航していれば、この年だけの臨時運航で、通年の定期便ではありません。

つまりCESの時期に帰国が重なる年は、直行が出ていないか一度見てみる価値があります。ただし翌年以降の運航は、その都度の発表しだいです。航空スケジュール情報サイトには翌年の同時期の便が出ていることがありますが、それは確定した就航予定とは限りません。取る前に American 公式か Google Flights で「LAS→NRT・Stops: 0」の便が実際に出るかを確認してください。

編集メモ:年末年始・お盆・GWの「連休だけを切り出した確実な価格統計」は見つかりませんでした。月平均は参考になりますが、ピーク日はさらに上振れします。航空スケジュールと運賃は頻繁に変わります。この記事は2026年7月時点の情報で、最終確認は各航空会社・Google Flights でお願いします。

最後に、迷ったら

判断軸は三つだけ覚えておけば十分です。東京は SFO か LAX、次点で SEA。関西は LAX か SFO。予約は通しの一括発券を最優先。帰りのアメリカ入国地では3時間以上あける。 まずは Google Flights で日付を仮置きし、経由地ごとに乗り継ぎ時間を見比べるところから始めてください。


※この記事は一般的な情報提供です。 個別の医療・法律・税務・移民・保険・金融に関する助言ではありません。制度・料金・要件は変わることがあり、実際の手続きや判断の前に、医師・弁護士・CPA(会計士)・各公式窓口など専門家にご確認ください。
出典クリックで開く
Google Flights / KAYAK / ANA・JAL・United・Delta・American 各公式 / SFO・LAX 空港 / CBP / 羽田空港 / American Airlines「Through Checked Baggage on Separate Tickets」(同一PNR内の別切り航空券の荷物取り扱い方針) / TRAICY(CES 2026 に合わせた LAS–成田 臨時運航の報道・2025年6月)(いずれも2026年7月時点)

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