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賞味期限を過ぎたサラダが並ぶ理由——無料の青果配布で何が出て、持ち帰ったら何をするかWhy salad past its best-by date is on the table — what the free produce distribution hands out, and what to do at home
最終更新: 2026年8月5日 | 最終確認: 2026年8月15日 | YO-MIDOKORO編集部 | 約9分

8月5日にウィンチェスターの机に並んでいたベビーリーフの袋には、「BEST IF Used By: Aug 03, 2026」と印字されていました。2日過ぎています。スーパーの値下げシールも貼ったままでした。これは手違いではなく、制度が想定している流れです。米農務省の資料を引きながら、7月21日から8月18日までの9回で実際に何が出ていたかの記録と、持ち帰ってから家ですることを書きます。クラーク郡のレックセンターを回る無料の青果配布Fresh & Grooveの、第2回です。
クラーク郡のレックセンター6か所を隔週で回っている、無料の青果配布があります。名前はFresh & Groove。行き方と時間は第1回に書きました。ウィンチェスター会場は8月19日が今季最終です。
この回は、中身の話です。実際に何が並んでいたのかと、持ち帰ってから何をするのか。
何が出るのか——回ごとの記録
「青果パントリー」と聞いて思い浮かべるより、実際は幅があります。
8月5日のウィンチェスターと8月18日のウィットニーは筆者が現地で見てきました(写真は8月5日の分です)。それ以外の回は、配布を担当するスタッフが各回をライブ配信していて、机の上が映ります。そこから拾えたものを、日付と会場ごとに並べます。いずれも本誌が確認できたものだけで、その日に出ていた全部ではありません。
| 日付 | 会場 | 枠 | 確認できたもの |
|---|---|---|---|
| 7/21(火) | ウィットニー | Fresh & Groove | 青果、パン、袋入りの菓子パン(スナックケーキ・ミニドーナツ・大ぶりのシナモンロール) |
| 7/22(水) | ウィンチェスター | Fresh & Groove | じゃがいも(赤いネット袋)、小玉すいかが箱で大量 |
| 7/23(木) | パークデール | Food & Groove | 青果の木箱。行列がこの中で一番長い |
| 7/28(火) | パークデール | Fresh & Groove | 袋入りのパン・ロールが机いっぱい |
| 7/29(水) | コーラ・コールマン | Fresh & Groove | カット野菜の袋(サラダミックス、にんじんとセロリのスティック)、オレンジ類のネット袋、アイダホ産じゃがいもの箱が大量、りんごかプラムらしき青果箱 |
| 8/4(火) | ウィットニー | Fresh & Groove | 袋入りのパン多数(食パン・ハンバーガーバンズ・ロール)、じゃがいもか玉ねぎの赤いネット袋、段ボールの青果箱 |
| 8/4(火) | ウィットニー | Loaves of Love | 食パン各種(ハーティ・ハーフローフ、バターブレッド、全粒粉の白パン) |
| 8/5(水) | ウィンチェスター | Fresh & Groove | 筆者が現地で確認。オレンジの4ポンドネット袋、Taylor Farmsのサラダキットが箱で大量、ハム入りのシェフサラダ(プラ容器)、ベビーリーフ1ポンド、イタリアンパセリなどのハーブ束、ブラックベリーとストロベリー(いずれもオーガニック)、洋なし、ロマトマト、ケール、オーガニックのカンタロープ、じゃがいも(赤ネット袋と、アイダホ産の箱がパレットで大量)、ランチャブル(ハム&クラッカー)の箱、アボカド、パン各種、袋菓子 |
| 8/18(火) | ウィットニー | Fresh & Groove | 筆者が現地で確認。レッドオニオン、セロリ、メロン2種、にんじん、青リンゴ、じゃがいも。この日はパン類が出ていません。青果だけです |
筆者が8月4日に受け取ったのは、ブラックベリー、キャベツ、じゃがいも、パンでした。ブラックベリーとキャベツはオーガニックです。
同じウィットニー会場でも、2週間後の8月18日は並んでいたものが違いました。8月4日は袋入りのパンが机いっぱいだったのに、8月18日はパンが1つも出ていません。青果が6種——レッドオニオン、セロリ、メロン2種、にんじん、青リンゴ、じゃがいも——だけでした。
ただしこれは、Fresh & Grooveの中身が変わったという話ではない可能性があります。8月4日のウィットニーには、パンだけを配るLoaves of Loveという別の枠が同じ日に立っていました(第3回に書いたとおりです)。8月18日はその枠がなかっただけ、という読み方ができます。本誌はこの2つを切り分けられていません。
どちらであっても、行く側から見える景色は変わりません。「今日は何があるか」は、行ってみるまで分かりません。
8月5日のウィンチェスターは、量が桁違いでした。机の上だけでなく、アイダホ産じゃがいもの箱(1箱50ポンド、約23キロ)とHMC Farmsの果物箱が、パレットに積まれたまま脇に置かれています。Three Squareのロゴが入った箱も並んでいました。この日に持ち帰ったのは、トレー1枚を埋めるアボカド、パン、菓子パン、スナック類。

7月21日のウィットニーの配信には「all you can eat」(好きなだけ)という言葉が付いていました。筆者が終盤に「箱ごと持っていって」と言われたのも、同じ運びだと思います。

卵・肉・牛乳は、この枠では確認できていません。7月21日から8月18日までの範囲で、生肉・卵・牛乳はいずれも出ていませんでした。ただし8月5日には、ハム入りのシェフサラダ(プラ容器)とランチャブル(ハムとクラッカー)の箱が並んでいます。青果の回でも、加工肉が入った日配品は出ることがあります。
鶏肉と卵が出るのは、月1回の別の枠です。名前と日程は第3回に書きました。
日付を過ぎたものが入ることがある
ここからが、この回のいちばん大事なところです。
8月5日にウィンチェスターで並んでいたベビーリーフの袋には、「BEST IF Used By: Aug 03, 2026」と印字されていました。配布は8月5日。2日過ぎています。スーパーの「$5 BIG DEAL」という値下げシールも、貼られたままでした。

これは手違いではありません。アメリカでは、この日付は品質の目安であって、安全の期限ではないからです。米農務省の食品安全検査局(FSIS)は、こう書いています。
Except for infant formula, dates are not an indicator of the product's safety and are not required by Federal law.(乳児用調製粉乳を除き、日付は製品の安全性を示すものではなく、連邦法で義務づけられてもいません)
同じ資料には「日付を過ぎた食品は寄付できるか」という項目があり、答えはYesと書かれています。傷んだ様子がなければ、その日付を過ぎても販売・購入・寄付・消費して差し支えない、と。つまり日付が過ぎたものがここに回ってくるのは、制度が想定している流れです。捨てられるはずだった食べ物が来ています。
ただし同じ資料は、もうひとつのことも書いています。確かめるのは受け取った側だ、と。
Consumers must evaluate the quality of the product prior to its consumption to determine if the product shows signs of spoilage.(消費者は、食べる前に品質を確かめ、傷んでいないかを判断しなければなりません)
日付は品質、カビは安全。ここが線引きです。FSISはカビ・酵母・細菌を食品を腐敗させる微生物として挙げ、腐敗の特徴(異臭・味や食感の変化)が出た食品は食べるべきでない、としています。
実際、8月4日に受け取ったブラックベリーには、カビの生えた粒がそれなりに混じっていました。パックまるごとではなく、粒単位です。
だから、持ち帰ったらその日のうちに広げて見る。これが一番大事な作業になります。
- 箱とパックを開けて、1つずつ見る。ベリー類とカット野菜は特に
- カビ・異臭・ぬめりのあるものは外す。日付が残っていても外す
- 日付を過ぎていても、見て嗅いで問題なければ普通に食べられる
- 傷みやすいものから先に使い、残りは冷凍に回す
これは配る側を責める話ではありません。先着順・なくなり次第終了で、大量の生鮮品を短時間で動かす仕組みである以上、1つずつ検品して手渡すことはできません。受け取った側が家で見る、という前提で回っています。
この回でやること
- 何が出るかはその日次第。パンが山積みの回もあれば、青果だけの回もある(同じウィットニーで8月4日と8月18日)。パンの有無は、別枠のLoaves of Loveが同じ日に立っているかどうかで決まっている可能性がある
- 生肉・卵・牛乳はこの枠では確認できていない
- 箱ごと渡されることがある。袋かカートは自分で持っていく
- 帰ったらその日のうちに広げて、カビと異臭のあるものを外す
- 日付が過ぎていても、見て嗅いで問題なければ食べられる
鶏肉と卵が出る月1回の枠と、この食べ物がどこから来ているのかは、第3回に書きました。
編集メモ:品目の記録は2つの情報源によります。8月4日のウィットニー、8月5日のウィンチェスター、8月18日のウィットニーは筆者が現地で見たもの、それ以外の回は配布を担当するスタッフが公開しているFacebookライブ配信の静止フレームから本誌が読み取ったものです。8月18日の回は品目のみの記録で、写真はありません。ライブ配信は個人アカウントで公開されているもので、本誌は日付と映っている品目の確認にのみ使い、映像・写真は使用していません。表に書いたのは確認できたものだけで、その日に出ていた全部ではありません。記事中の写真はすべて8月5日に筆者が撮影したもので、掲載については配布担当スタッフから口頭で許可を得ています。来場者の顔が写る構図は使っていません。賞味期限についての説明は、米農務省 食品安全検査局(FSIS)の「Food Product Dating」を原文で確認して書いています。特定の商品や配布回の安全性を判断したものではなく、日付表示の一般的な意味の説明です。カビの粒が混じっていたのは8月4日に受け取ったブラックベリーの1件で、毎回そうなるとは限りません。Three Squareや郡との提携・公認関係はありません。
※この記事は一般的な情報提供です。 個別の医療・法律・税務・移民・保険・金融に関する助言ではありません。制度・料金・要件は変わることがあり、実際の手続きや判断の前に、医師・弁護士・CPA(会計士)・各公式窓口など専門家にご確認ください。